IT大手DMM.comのグループで暗号資産(仮想通貨)交換業を手がけるDMMビットコイン(東京)は2日、廃業すると発表した。5月末に482億円相当のビットコインが不正流出し、サービスの利用が制限される状態が続いていた。顧客の口座や預かり資産は、大手証券SBIグループで同業のSBIVCトレードに来年3月ごろまでに譲渡する。
DMMは不正流出を5月31日に検知し、新規口座開設の審査など一部サービスを制限した。グループ企業からの支援で550億円を調達し、流出相当額の全額を保証したため、利用者に実際の金銭被害は生じていない。9月に金融庁から資金決済法に基づく業務改善命令を受けた。