【北京共同】中国で1日、2025年採用の国家公務員試験が実施された。志願者は過去最多の340万人超を記録し、採用枠に対する平均倍率は約86倍と激しい競争になった。中国では景気低迷を背景に労働市場が不安定化し、若者は深刻な就職難に直面。安定志向が高まっており、中央官庁など「鉄飯碗(食いはぐれのない職業)」が人気を集めている。
国営通信新華社によると、試験は博士課程の学生などを除き基本的に18~35歳が対象。採用予定の約3万9700人に対し、出願者は341万6千人に上った。全国248都市で今月1日に試験が実施され、実際の受験者は258万6千人、平均倍率は約65倍だった。