自民党派閥裏金事件に関与して離党後、参院からくら替えして10月の衆院選で初当選した世耕弘成氏の資金管理団体「紀成会」は、2日までに公開された2023年分の政治資金収支報告書に金額不明の「贈答品等代」を計上した。収支報告書で「領収書を紛失した。判明した場合には訂正を行います」と説明している。年間の収支総額なども不明とした。
政治資金の流れを国民に明らかにするための収支報告書で、収支の総額を不明とするのは異例。共同通信は世耕氏側に経緯や理由を質問したが、事務所は「担当者が不在で分からない」とした。
21、22年分の収支報告書でも金額や支出先不明の「贈答品等代」を記載していた。