【ハノーバー共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の工場閉鎖計画を巡り、ドイツ国内工場のほぼ全てに当たる9工場で2日、従業員らが労使交渉の進展に向けて「警告ストライキ」と呼ばれる時限ストを行った。工場閉鎖や人員削減を進めようとする経営側との交渉は難航しており、同国最大の産業別労組のIGメタルは本格的なストへの突入も示唆した。
ドイツでは労使交渉の戦術として、数時間から1日実施する警告ストが使われている。VWで国内の多数の工場を巻き込む大規模ストが行われるのは6年ぶり。
労組側は、これまでの交渉でコスト削減案をまとめ、経営側に工場閉鎖の撤回を求めたが、決裂していた。