石川県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)の新入生15人は3日、8カ月遅れで入学を果たし、漆芸家への道を歩み始めた。地震、豪雨の度重なる災害による不安な日々を経て門出の日を迎え「毎日漆を触れることがうれしい」「復興を応援したい」との声が聞かれた。
入学式を終えた15人は講師や在校生と対面。自己紹介して決意を語り、「輪島によく来てくれた」「熱意に応えて指導したい」と歓迎を受けた。
浜松市出身の小栗奈々さん(25)は研修所で2年間基礎を学び、専門分野を学ぶ普通研修課程に合格した。「漆を塗ったり研いだりしていると幸せな気持ちになる。専門的な学びが楽しみ」と声を弾ませた。