ロッキード事件の捜査に携わった元東京地検特捜部検事の堀田力(ほった・つとむ)さんが11月24日午前3時25分、老衰のため神奈川県内の自宅で死去した。90歳。京都府出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻明子(あきこ)さん。後日、お別れの会を開く。病気療養中だった。
京大卒業後、1961年検事任官。大阪地検検事、東京地検特捜部検事、甲府地検検事正などを経て、90年に法務省大臣官房長に就いた。
特捜部が76年に田中角栄元首相を逮捕したロッキード事件の捜査で活躍。在米大使館での勤務経験を生かして、米国との交渉に尽力した。田中元首相の公判も担当して有罪判決につなげた。