大分港で7月、大分市の「大分第一ホーバードライブ」が運航する水陸両用の乗り物「ホーバークラフト」が訓練中にスロープの側面に接触した事故を巡り、船体を損傷させたとして、大分海上保安部が当時操縦していた乗組員(退職済み)を業務上過失往来危険の疑いで大分地検に書類送検していたことが4日、保安部への取材で分かった。送検は10月10日付。
同社は今月4日、大分市内で記者会見し、3月の訓練中に起こった2件の別の事故を国土交通相に報告しなかったなどとして船員法違反の疑いで船長ら7人が書類送検されたことを巡り、うち1件については事故は軽微で報告の必要があると当時認識していなかったと説明した。7人は今月3日付で不起訴処分となった。
3月2、21日に起きた大分空港の発着場のフェンスに船体が接触した事故について、船長2人が国交相に報告しなかったほか、2人を含む7人が航海日誌に航路などを記載するのを怠った疑いで、同保安部が11月27日付で書類送検した。大分区検は不起訴の理由を明らかにしていない。