中小製造業が中心の産業別労働組合「JAM」は4日、2025年春闘で、定期昇給分も含め1万9500円以上の賃上げを要求する方針案を発表した。ベースアップ(ベア)相当分は1万5千円以上としている。1999年の結成以降、最も高い水準となった。
東京都内で記者会見した安河内賢弘会長は、物価高などで加盟労組から「苦しい」との切実な声が届いているとして「中小が主役の春闘にし、ぶれずに格差是正に取り組まなくてはならない。価格転嫁は当たり前のこととし、不公正な取引慣行をなくす」と話した。 全国中央組織の連合は25年春闘で、全体で5%以上、中小企業の労組は6%以上を求める方針を決めている。