パリ五輪の射撃混合エアピストル銀メダリストで、特別な装備を着けない姿で「無課金おじさん」として注目されたユスフ・ディケチ選手(51)=トルコ=が4日、東京都内で取材に応じ「娘のためにグッズを買って、すしを食べた。(2021年の)東京五輪の際は(新型コロナウイルス禍で)観光できなかったので、今回は楽しんでいる」と笑顔で語った。
日本ライフル射撃協会の招待で前日に来日。この日は日本オリンピックミュージアムを見学し、射撃の体験コーナーではポケットに左手を入れるおなじみのフォームを披露した。ディケチ選手を見て射撃に興味を持ったという小学生とも交流し「自分がきっかけになれてうれしい。いい目標になれたら」と喜んだ。
五輪では、Tシャツを着ただけのシンプルな服装で話題を呼んだ。8日まで滞在予定で、6日からは栃木県で日本の強化指定選手へ講習を行い、親善大会に参加する。