大分市で3月、交際相手の当時2歳の娘に暴行して窒息死させたとして、傷害致死罪に問われた無職井口翔太被告(25)の裁判員裁判論告求刑公判が9日、大分地裁(辛島靖崇裁判長)であり、検察側は懲役7年を求刑した。弁護側は最終弁論で情状酌量を求め結審した。判決は13日。
被告は5日の初公判で起訴内容を大筋で認めていた。検察側は論告で、日常的に虐待をしていたと指摘。暴行については「しつけの延長線上」とは言えないとし、泣き声が小さくなっても暴行をやめなかったとして「態様が危険で執拗」と強調した。
弁護側は、窒息死に直結した行為に攻撃的な意思はなかったと主張した。