石破茂首相が来年1月上旬にマレーシアとインドネシアを訪問する方向で調整していることが分かった。いずれも東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国で、法の支配に基づく国際秩序の重要性を確認する。当初計画していた韓国訪問は、尹錫悦大統領の「非常戒厳」宣言を巡る混乱を受け延期する。複数の日本政府関係者が9日、明らかにした。
首相は今年10月、就任後初の外遊でASEAN関連首脳会議に出席するためラオスを訪れた。国際会議への出席を除き、2国間会談を目的とした最初の訪問国にマレーシアとインドネシアを選んだ。
中国が海洋進出を強める東・南シナ海情勢に関しても意見交換するとみられる。