北海道余市町と岩見沢市で1月、姉と義理の弟を殺傷したとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた札幌市西区、無職高橋元被告(55)の裁判員裁判で、札幌地裁(井戸俊一裁判長)は13日、求刑通り懲役25年の判決を言い渡した。
井戸裁判長は判決理由で、極めて計画性の高い残酷な犯行だと指摘。統合失調症の慢性期症状が影響した可能性は否定できないとしつつ「日常生活を送ることはできており、通常の人と同じように非難を受けるべきだ」と述べた。
高橋被告は公判で起訴内容を認め「本当に申し訳ない」と述べていた。弁護側は、被告が相当反省していて懲役19年が妥当と主張していた。