【ワシントン共同】米IT大手が、トランプ次期大統領側への寄付を続々表明している。トランプ氏との間で確執を抱える経営者もいるが、第2次トランプ政権発足後に事業が不利になることを恐れて「すり寄り」を図る。
米メディアによると、メタは14日までに100万ドル(約1億5千万円)を就任式関連の基金に寄付した。アマゾン・コムやオープンAIも同額の寄付を計画中だと表明。オープンAIのアルトマンCEOは声明で「トランプ氏は米国をAIの時代に導く」と持ち上げた。
トランプ氏はメタのザッカーバーグCEOについて、2020年大統領選で不利になるようSNSを操作したと批判。今年9月発売の著書で「彼がまた違法行為をすれば、残りの人生を刑務所で過ごすことになる」と警告した。
アマゾン・コム創業者のベゾス氏は、ワシントン・ポストのオーナーも務める。トランプ氏は同紙が自身に批判的だとして、ベゾス氏やネット通販アマゾンを敵視していた。
IT大手の動きには、XやAI開発に特化した「xAI」を率いるマスク氏への警戒感もありそうだ。