【エルサレム共同】シリアのアサド政権を崩壊させた旧反体制派を主導する過激派「シリア解放機構」のジャウラニ指導者は15日「国家以外が武装することは認められない」と述べ、武装勢力を解散させる考えを強調した。中東メディアの取材に語った。アサド政権や、支援したロシアによる爆撃で破壊された家屋の再建が優先課題だとの認識も示した。
国連のペデルセン特使(シリア担当)はシリアの首都ダマスカスを訪れてジャウラニ氏と会談し、内戦で国外へ逃れた難民の安全な帰還などを協議した。ペデルセン氏はダマスカス到着時、記者団に対し、シリアに対する制裁の早期解除を支持する意向を示した。
一方、イスラエル政府は、シリアから奪った占領地ゴラン高原の人口を現在の約5万人から倍に増やす計画を承認した。イスラエル軍は「アサド旧政権軍の兵器が暫定政府側に渡るのを防ぐ一時措置」と主張し、シリア領内へ地上作戦や空爆を展開している。
イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザでも戦闘を続け、南部ハンユニスにあるUNRWAが運営する学校を攻撃した。