来年4月に開幕する2025年大阪・関西万博に備えて、大阪海上保安監部は16日、大阪港でテロ対応訓練を実施した。民間フェリーに不審者が侵入したとの想定で、海保に加えて大阪府警、フェリー会社職員ら計約50人が参加し、連携を確認した。
訓練は、フェリーターミナルに係留中の、長さ195メートル、1万5400トンのフェリーを使用。職員らは刺股の使用方法や保管場所を確認した上で、刃物を持って暴れる不審者を取り押さえる制圧訓練をした。
大阪海上保安監部の和多田聖警備救難課長は「万博を控え、テロのリスクが高まる。今後も関係機関との連携を強化していきたい」と話した。