イエメンの親イラン武装組織フーシ派のムハンマド・ブハイティ報道官は16日までに、イエメン内戦下の首都サヌアで共同通信と単独会見し、紅海で繰り返す商船攻撃について「パレスチナ自治区ガザでのイスラエルの虐殺が終わるまでやめない」と述べ、続行すると表明した。同派は反イスラエルを掲げる。紅海で2023年に拿捕した日本関連船を、条件次第で解放する意向も示した。
フーシ派は昨年10月からガザの戦闘に触発され、イスラエル関連の船を狙うとして商船攻撃などを繰り返し、米英イスラエルから報復空爆を受ける。同派は支配地の外国人入域を制限しており、日本を含む西側メディアに入域を許可し、取材に応じるのは極めて異例。
ブハイティ氏は、ガザでの攻撃が停止するまで、イスラエル領や米国艦船に対する攻撃を続ける意向も改めて示した。フーシ派は23年11月にイスラエルの実業家の保有とされた日本郵船運航の貨物船「ギャラクシー・リーダー」を拿捕。ブハイティ氏は、船の解放は「パレスチナの抵抗勢力が解放を求めたら応じる」とした。