2024年度補正予算案は17日午後、参院本会議で可決され、成立する。石破茂首相は午前に行われた参院予算委員会の集中審議で、同性婚の実現により日本の幸福度は増すとの認識を示した。「一人一人の熱烈な思いが実現されれば、日本全体の幸福度にとってプラスの影響を与える」と述べた。補正予算案は締めくくり質疑後、自民、公明の与党と日本維新の会、国民民主党の賛成多数で可決された。
立憲民主党の川田龍平氏が、同性婚を認めない民法などの規定は幸福追求権を保障した憲法13条に違反するとの初判断を示した13日の福岡高裁判決に触れ、早期法制化を求めたのに答えた。ただ自民党内では保守系を中心に同性婚への慎重論が根強く、実現は見通せない。
政府の経済対策を裏付ける補正予算案を巡っては、自民、公明両党は衆院審議で、立民の要求に配慮し一部を修正した。衆院での予算案の修正、可決は28年ぶりとなった。
補正予算案の歳出総額は13兆9433億円。来年1月以降も継続するガソリン料金を抑える補助金は1兆324億円を盛り込んだ。