岡山県倉敷市の住宅に手りゅう弾を投げ込み爆発させたとして、爆発物取締罰則違反(使用)罪などに問われた特定抗争指定暴力団山口組系組員の池上龍太郎被告(63)=広島県福山市=に岡山地裁は18日、懲役12年(求刑懲役16年)の判決を言い渡した。
村川主和裁判長は判決理由で、住宅は山口組と対立する特定抗争指定暴力団池田組(岡山市)元幹部の関係先で、被告が池田組を脅す目的で襲撃したと指摘。「暴力団特有の反社会的な行動で、動機に酌量の余地はない」と述べた。
また現場は住宅街で「一歩間違えれば人的被害が発生していた。近隣住民が相当な恐怖や不安を感じており、結果は重大だ」と非難した。