秋田県の佐竹敬久知事は、クマの駆除に対する悪質なクレームや抗議の電話で業務に支障が出ているとして、17日の県議会予算特別委員会で「もし私に電話が来たら完全に相手を威嚇し、『おまえのところにクマを送るから住所を送れ』と言う」と答弁した。
佐竹氏は18日、報道陣に「本当に送ることはできないが、そのくらい言わないといけないほどひどいものもある」とし、職員が毅然と対応できるようにトップとして発言したと説明した。
県によると、11月に秋田市のスーパーに入り込んだクマの駆除に対して24件の抗議の電話があり、中には30分以上続いたものもあった。
17日の県議会で、佐竹氏は「話して分からない人にあまりお付き合いする必要はないと思う」とも指摘。市街地では銃器による対策が難しい点について「ドローンから落とした爆発物をクマに食べさせ、腹の中で爆発させるとか、クマ用のウエポンの開発も考える必要がある」と持論を語った。