原子力規制委員会の山中伸介委員長は18日の定例会見で、中国電力島根原発2号機(松江市)の運転員が水位計に異常が起きたと誤認した問題について「社員の基礎教育が不足していた」と指摘した。この水位計は新規制基準への対応で新設されたことを踏まえ、各電力会社に「同様の問題が起きないように指導してほしい」と求めた。
2012年1月から停止していた島根2号機は今月7日に再稼働した。運転員は12日、複数ある原子炉の水位計のうち、重大事故時に使う水位計が計測範囲の上限を超えたため異常が起きたと判断し、規制委にも報告した。しかし実際はポンプを流れる水の量が増えた際の正常な反応だった。