愛知県津島市は18日、市民病院の研修医ら3人が、酒に酔った状態で搬送されてきた共産党の松井由美子市議(48)から暴行を受けたと発表した。他に被害を訴えているのは看護師と市消防本部の救急隊員で、3人は県警に被害届を提出した。共産党尾張南地区委員会は取材に「本人に当時の記憶がなく、事実関係を確認している段階なのでコメントは控える」としている。
市によると、13日午後11時25分ごろ、市内の路上で倒れている松井氏を近隣住民が見つけ、119番した。救急隊員らが駆けつけると、アルコール臭がし、あごを負傷していたため搬送した。
到着後、診察した20代の研修医の胸ぐらをつかんだり、体温計を投げつけたりした。40代の看護師が胸や背中を蹴られて打撲を負い、止めに入った救急隊員も腹を蹴られた。病院は警察に通報し、松井氏は警察官に付き添われて院外に出た。
その後、松井氏は被害者に謝罪を申し出たという。記者会見した日比一昭市長は「公職者としていかがなものか。誠に遺憾だ」と話した。