18日午後6時10分ごろ、千葉県柏市高柳の住宅敷地内で「人が血だらけで倒れている」と近隣住民から110番があった。地元消防などによると、負傷していたのは50代くらいの男女。男性は腹、女性は胸に刺し傷があり、搬送先の病院で死亡が確認された。県警は殺人事件として捜査を開始。凶器になった可能性がある刃物類などを探している。
県警によると、通報者の話では同日午後6時ごろ、誰かと争うような女性の声が住宅から聞こえたという。死亡した男女は居住者の夫婦とみられ、身元の特定を急ぐ。
一方、約650メートル離れた高柳地区内の住宅地では18日夜、8棟が焼ける火災があった。火元とみられる家の住人と連絡が取れていない。県警は、出火の原因と男女の死亡に関連がないかを慎重に調べる。
男女が血を流して倒れていた現場は、東武鉄道高柳駅から北東約1キロの住宅街。近くに暮らす50代の男性会社員は「仕事から帰ってきたら、警察官やパトカーがたくさんいて物々しい雰囲気だった。各地で物騒な事件が多く、身近でも起きて怖い」と話した。