20日公表の2024年版犯罪白書によると、警察が23年に認知した危険運転致死傷などを除く一般刑法犯の件数が2年連続で増える中、性犯罪の増加が特に目立った。23年7月施行の改正刑法で強制・準強制性交罪が不同意性交罪に、強制・準強制わいせつ罪が不同意わいせつ罪に統合され、処罰要件が明確化されたことなどが背景にあるとみられる。
不同意性交は前年比63.8%増の2711件、不同意わいせつは同29.5%増の6096件。改正刑法に合わせて施行された、下着などの盗撮を禁じる「性的姿態撮影処罰法」の違反は2538件だった。
犯罪類型別の検挙件数では、特殊詐欺が前年より8.6%増の7212件。