鳥取県米子市の博愛病院で2017年、尿路結石で入院した翌日に死亡した40代女性の遺族が、適切な治療をしなかったとして病院側に約7200万円の損害賠償を求めた訴訟は20日、病院側が女性の夫と3人の子どもに計6300万円を支払うとの和解が鳥取地裁米子支部で成立した。
遺族の代理人弁護士によると、女性は17年6月3日に入院後、40度を超える高熱が出た。敗血症を併発し、4日に死亡。20年5月に提訴した。
遺族は訴訟で、尿路結石の患者が高熱を出した場合、早急に対処しなければ死亡する危険性があることは医療的な常識だったのに適切な処置を怠ったと主張。病院側は死亡との因果関係を争っていた。