たき火を囲んでぽかぽか―。愛知県犬山市の日本モンキーセンターは20日、屋久島のみに生息するニホンザルの亜種・ヤクシマザルがたき火で暖を取る様子を報道陣に公開した。冬至の21日から来年1月末までの土日祝日などに一般の来場客も見ることができる。
この日は冷たい風が吹く中、約110匹のサルたちが入れ代わり立ち代わり、たき火を囲んだ。身を寄せ合いながら火に近づくと、次第に表情は緩やかに。毛繕いをしたり、あくびをしたり、くつろいでいるようだった。たき火で焼いたサツマイモを飼育員が配る場面もあった。
学芸員の高野智さん(50)は「たき火と焼き芋で厳しい冬を乗り越えてほしい」と話した。