広島で被爆した子どもたちの体験記を集めた「原爆の子」の編者である故長田新氏の孫で、上田女子短大教授の真紀さん(58)が21日、広島市を訪れ、体験記に登場する被爆者で元原爆資料館長の原田浩さん(85)と面会し、交流した。
真紀さんは自身の父を含む家族ぐるみで制作を手伝っていたと紹介。「作文を寄せてくれた広島の子どもたちがあってこその本だ」と話した。
6歳で被爆した原田さんは、小6の1951年に体験記を書き、同年刊行の序文に一部が掲載された。「占領下でプレスコード(報道規制)があった当時、出版されたのは貴重だ」と語った。
体験記集は105人の作文を集めた。