産廃処分場、設置不許可を 岐阜・高山市議会が意見書

　岐阜県高山市で計画されている産業廃棄物最終処分場建設を巡り、同市議会は23日、地元や下流域の富山県の関係者の間で、自然環境や水質保全への不安が広がっているなどとし、設置を許可しないよう要望する意見書を県に提出した。

　受け取った大森康宏副知事は「住民の皆さんの思いをしっかりと受け止め、法令に基づいた厳正な判断をしていきたい」と話した。

　意見書は、事業者に住民の理解を得ようという真摯な姿勢が見られず、住民から憤りの声が出ていると指摘。地下水を含む水源への影響を十分に調査していないとし、「この地での施設設置には断固反対する」と訴えている。