山口県岩国市の国立病院機構岩国医療センターがリハビリ時間を水増しするなどして、診療報酬計約7千万円を不正に請求していたことが23日までに分かった。請求は患者約6千人分(約2万3600件)に上り、センターは患者や健康保険組合に返還する方針だという。
センターによると、不正請求は2021年4月から今年9月まで行われていた。不正に関する情報が9月に寄せられ、職員が入力するコンピューターのリハビリ記録などを、センターを運営する国立病院機構(東京)が調べた。
診療報酬の請求では、原則20分を1単位としているが、実際にかかった時間が20分未満でも20分とするなど水増ししていた。