違法薬物を譲り受けたとして麻薬特例法違反罪に問われた、大手精密機器メーカー「オリンパス」の前社長兼最高経営責任者のシュテファン・カウフマン被告は23日、東京地裁の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役10月を求刑し結審した。判決は27日。
検察側の冒頭陳述などによると、被告は仕事の疲労を解消する目的で友人から違法薬物の密売人の連絡先を教えてもらい、常習するようになったと指摘した。
弁護側は、密売人から薬物の購入を続けなければ薬物使用の事実を公表すると脅迫を受けていたと主張。密売人が週刊誌の取材に応じた記事が公表され、職を失うなど社会的制裁を受けたと訴えた。被告は謝罪した。