東京電力福島本社の秋本展秀代表は23日、共同通信のインタビューに応じ、福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出しでトラブルによる作業中断を余儀なくされたことについて「多々反省すべき点があった」と話した。
デブリ取り出しでは8月、装置を押し込むパイプの取り付け順を誤り、作業が中断した。秋本氏は「パイプを並べるといった準備段階まで予行演習ができていたのか、そこは大きな反省がある」と述べた。今後の進め方は「安全を確認しながら一歩一歩進めることが大事。地域の人たちの不安にはしっかり応えていきたい」とした。
国と東電は2051年までに廃炉を完了させる工程表を示している。