【スムイ共同】ウクライナ軍砲兵部隊の大尉らが22日、ロシア西部クルスク州で交戦中の「北朝鮮兵とみられる部隊」について証言し「最初の砲撃を受けると(恐怖心から)仲間同士で身を寄せ合うので、狙うのが簡単。実戦経験の不足が明らかだ」などと語った。前線に近いウクライナ北東部スムイで、共同通信の取材に応じた。
米国防総省によると、ロシア軍には約1万2千人の北朝鮮兵士が合流し、クルスク州などでウクライナ軍との戦闘に加わった。戦場での様子が明らかになるのは異例。
取材に応じたのは、ウクライナ軍第36独立海兵旅団の砲兵部隊に所属するパベル・サマリン大尉と、オレクサンドル・ボイツク曹長。10月からクルスク州で戦闘任務についている。
サマリン大尉は「(北朝鮮兵は)常に徒歩で移動し、車両も高性能兵器も使用しない。部隊の人数を増やすという点では効果があるかもしれないが、戦力としての効果は薄い」と指摘した。
2人の証言によると、同州のロシア軍陣地に11月ごろから「アジア系の顔立ちの兵士ら」が頻繁に姿を見せ始めた。