【ワシントン共同】米下院倫理委員会は23日、トランプ次期政権の司法長官候補だったゲーツ元下院議員が、未成年の女性を含む買春や薬物購入に数万ドルを支払っていたとする調査報告書を公開した。ゲーツ氏は候補指名を辞退したが、忠誠心に重きを置き、不適切な行為や醜聞を軽視した次期政権人事の問題点が改めて浮き彫りとなった。
報告書によると、ゲーツ氏は議員在任中、性的関係を持つため複数の女性に定期的に送金。2017年に参加したパーティーで17歳の女性と性交したほか、18年のバハマ旅行では複数の女性との性的関係や薬物使用もあり、下院規則や買春、違法薬物の使用、不適切な贈与を禁じる行動規範に違反した「十分な証拠がある」と結論付けた。
ゲーツ氏は繰り返し不正行為を否定。AP通信によると、23日に報告書の公開阻止を求めて提訴し「虚偽と名誉毀損の情報が含まれている」と主張した。