賃貸住宅建設大手の大東建託が、ペットの通院や死亡時などに使える有給休暇制度を来年1月から導入することが24日、同社への取材で分かった。ライフスタイルや価値観の多様化を反映し、福利厚生制度を充実させて、社員の働きやすさや採用強化につなげる狙いがある。ペット関連企業以外での導入は珍しいといい、他業種にも広がっていく可能性がある。
大東建託が新たに実施するのは「ケア休暇」。有給休暇として年に5日、1時間単位で取得できる。ペットの対象は犬と猫のみで、対象を広げるかどうか今後検討する。社員自身の体調不良時にも取得できる。
社員の働き方改革に関する制度提言の中で要望があり、導入を決めた。賃貸住宅でもペット飼育が可能な物件の要望が増えており、担当者は「多様化するライフスタイルに合わせた休暇が(賃貸住宅を扱う企業側にも)必要だと考えた」という。
ペットに関連した福利厚生制度では、ペット医療保険販売のアイペット損害保険や、ペットケア商品を展開するユニ・チャームが、ペットの死亡時の特別休暇を導入している。