鹿児島県日置市で2018年、親族ら5人を殺害したとして殺人と死体遺棄の罪に問われ、20年12月に一審鹿児島地裁で死刑判決を受けた無職岩倉知広被告(45)の控訴審第2回公判が24日、福岡高裁宮崎支部であり、検察側は「精神障害が各犯行に与えた影響はない」と控訴棄却を求め、結審した。平島正道裁判長は、判決期日を来年3月13日に指定した。
弁護側は心神耗弱により、行動制限能力が著しく低下していたとして、被告に完全責任能力はなかったと主張。一審判決の破棄を求めた。
裁判員裁判だった一審判決は、弁護側が訴えた妄想性障害の影響について「影響は軽い」退けていた。