斎藤元彦兵庫県知事が24日、知事再選後の取り組みや心境について報道各社のインタビューに応じ、疑惑告発文書問題の県議会調査特別委員会(百条委員会)が25日に行う最終尋問について「これまでと同じスタンスで、慎重かつ丁寧に説明していく」と述べた。失職後の知事選で再選されてから初の尋問となり、証言内容が注目される。
斎藤氏は9月の県議会で全会一致の不信任決議を受けて失職した。11月の出直し選を振り返った斎藤氏は、文書問題対応より県政改革を期待する県民の声の方が強かったとし「政策を進めてほしいという大きな民意を大切にしたい」と強調。百条委が来年2月にまとめる報告書について「結果が出たら真摯に受け止め改善していく」とした。
知事選を巡ってはPR会社が斎藤氏の広報全般を担ったとするインターネット記事を公開したことが波紋を広げ、公選法違反容疑で告発される立場となった。斎藤氏は「県民に心配をかけているが、公選法違反の認識はない。捜査に全面的に協力する」と繰り返した。