【ワシントン共同】トランプ次期米大統領は24日、死刑の積極推進を司法省に指示すると表明した。バイデン大統領が死刑囚40人のうち37人を仮釈放のない終身刑に減刑したことで、犯罪被害者や遺族が「打ちのめされた」と自身の交流サイト(SNS)で批判。「米国の家族や子どもを凶悪犯から守る」とし、厳罰で犯罪抑止を図る考えを示した。
共和党のトランプ氏は2003年を最後に執行されていなかった死刑を第1次政権だった20年に再開した。民主党のバイデン政権は死刑反対の立場で、次期政権に歯止めをかけようとしている。米国では連邦レベルに加えて複数の州で死刑制度がある。