気象庁は25日、今年の天候まとめ(速報値)を発表し、11月までの日本の平均気温が、平年(1991~2020年の平均)を1.64度上回ったと明らかにした。これまでの最高は昨年のプラス1.29度で、2年連続で過去最高となることが確実となった。
気象庁の担当者は「異常な高温だったと言える」と述べた。日本近海の海面水温も11月末時点で平年より1.46度高かった。1908年の統計開始以降最高だった23年のプラス1.1度を上回る見込み。
1898年の統計開始以降、昨年までの平均気温の上位5年を2019~23年が占めており、高温に歯止めがかからない状態が続く。地球温暖化対策に加え、暑さによる健康被害などへの備えが改めて求められる。
気象庁によると、温暖化で気温が底上げされていることに加え、今年は偏西風が平年より北寄りを流れるなどしたため暖かい空気に覆われやすく、夏(6~8月)が過去最高タイ、秋(9~11月)も過去最高の平均気温となった。