トヨタ自動車が25日発表した11月の世界生産台数は、前年同月比6.2%減の86万9230台だった。半導体不足が緩和されて国内生産が高水準だった前年の反動が出た。国内の一部工場での稼働停止や、欧州で工場の稼働日が前年より少ないことなども影響した。
世界販売は1.7%増の92万569台だった。北米での販売が好調だった。現地勢との競争激化で苦戦が続いていた中国でも持ち直しの動きが見られた。
国内生産は9.3%減の28万5761台だった。11月初旬にトヨタ車体の富士松工場(愛知県刈谷市)と吉原工場(同県豊田市)の2工場計4ラインの稼働を設備の確認作業のため停止したことが響いた。
海外生産は4.6%減の58万3469台。欧州は18.0%減と減少が目立った。中国は1.6%減、北米は0.8%減だった。
国内販売は6.6%減の13万461台。海外販売を地域別で見ると、中国が7.0%増の17万5983台と10カ月ぶりに前年を上回った。北米は4.1%増の24万1662台だった。