2021年東京五輪男子グレコローマンスタイル77キロ級銅メダルの屋比久翔平(29)が25日、現役を引退すると明らかにした。年内で所属先のALSOKを退社し、故郷の沖縄県で指導者の道に進む。近年はけがに苦しんでパリ五輪出場は逃し「自分がつくってきたものを表現できなくなった」と話した。
沖縄・浦添工高から日体大に進学。豪快に相手を投げるリフト技を持ち味に、海外勢の層が厚い77キロ級で活躍した。沖縄県出身初の五輪レスラーとして臨んだ東京大会では、同県に個人種目初のメダルをもたらした。
東京五輪3位決定戦を「自分の人生で最高のパフォーマンスができた」と話した。