【エルサレム共同】シリア人権監視団(英国)は25日、シリア西部タルトス郊外で暫定政府側の治安部隊と武装集団の衝突があり、治安部隊の隊員6人が死傷したと明らかにした。首都ダマスカス、中部ホムスなどではアサド前大統領と同じイスラム教アラウィ派が、多数派のスンニ派と小競り合いを起こしたり、抗議デモを開いたりした。
過激派「シリア解放機構(HTS)」のアハマド・シャラア(通称ジャウラニ)指導者が主導する暫定政府は、さまざまな宗派の信者やキリスト教徒との融和を強調するが、アサド政権崩壊後の混乱は収束せず、今後の課題となりそうだ。
シリア紙によると、ホムスや中部ハマ郊外での抗議デモは北部アレッポでアラウィ派の施設が燃える動画の拡散が契機だったとみられる。暫定政府は古い動画だと主張し、火消しを図った。
一方、イスラエルメディアは、ネタニヤフ首相が同国軍に対し、2025年末まで占領地ゴラン高原のヘルモン山に駐留するよう命じたと報じた。