東京電力は26日、福島第1原発2号機からの溶融核燃料(デブリ)の追加採取を、来年春ごろに実施する方針を明らかにした。初回の取り出しで使った釣りざお式装置を再利用する。原子力規制委員会が早期の追加採取の検討を求めていた。
取り出し作業に使う計画だった遠隔装置「ロボットアーム」の部品のケーブルで8月、経年劣化による断線が見つかったことや、アームの性能確認試験が長引いていることも考慮し、釣りざお式の再利用を決めた。
2011年3月の原発事故発生後で初のデブリの試験的取り出しは、11月7日に作業が完了した。