石破茂首相は27日、生活の拠点を東京・赤坂の衆院議員宿舎から、官邸に隣接する公邸へと引っ越すことについて「点検と修繕が終わったので、できるだけ早期に入りたい」と記者団に述べた。荷物は少しずつ移し始めているといい、本格入居は年明け以降になる見通し。「職住近接」で危機管理重視をアピールする狙いもありそうだ。
官邸は首相が執務に当たる場で、公邸は主に生活の場としての役割を担う。現在の公邸は1929年に完成した旧官邸を改修したもので、2005年から使用している。
岸田文雄前首相の退去後に点検し、空調や床のきしみを修繕した。首相は内見を終えた際に「広すぎる」と周囲に不満を漏らした。