熊本県の木村敬知事は27日、旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を受けた県内在住の女性と面会し、県も手術を進めていたとして「法律に基づき子どもを産む権利を奪われてしまうというあってはならないことで、心からおわび申し上げる」と謝罪した。県によると、県内で手術を受けた人は624人に上り、知事は他に同意を得た4人に謝罪した。
この日面会の公開に応じた女性は、20代に手術を受け、2019年に成立した一時金支給法の受給者。「植え付けられた優生思想の考えを変えることは時間がかかる。一つずつできることから始めてほしい」と知事に宛てた手紙を読み上げた。