【キーウ共同】ロシア軍によるウクライナ兵捕虜の処刑がここ数カ月で急増しているとして、ウクライナがロシアへの非難を強めている。今月下旬、新たに5人の処刑が疑われるケースが発覚。ウクライナはロシアの意図的で組織的な行為とみて警戒している。
「ロシアの戦争犯罪者は国際法廷に出廷し処罰を受けるべきだ」。ウクライナ最高会議(議会)人権委員会のルビネツ氏は22日、5人処刑の新たな疑惑を通信アプリで発表した。国連や赤十字国際委員会(ICRC)に報告する方針も示した。
根拠とするのはウクライナ軍将校が公開した無人機による映像。ロシア兵がウクライナ兵の捕虜5人を射殺する様子が写っているとしている。
ウクライナメディアによると、ロシアによるウクライナ兵捕虜の殺害や拷問、虐待の報告がここ数カ月で急増。その多くは激しい攻防が続く東部ドネツク州で起きているという。ウクライナ検察当局は11月にも、捕虜6人が同州で殺害されたと明らかにしている。