【ソウル共同】韓国南西部の務安国際空港で179人が死亡した旅客機事故で、韓国政府は8日までに、回収したエンジンの残骸から羽毛が見つかり、鳥が衝突するバードストライクが発生したと明らかにした。政府は米運輸安全委員会がフライトレコーダー(飛行記録装置)の解析を始めたことも公表。米韓の合同調査団は事故原因の解明を急ぐ。
事故機は着陸直前にバードストライクがあったとして救難信号を発信しており、事故との関連が指摘されていた。
韓国国土交通省によると、エンジンに入り込んだ土を採取し、羽毛の混入を確認した。二つのエンジンのうち少なくとも片方にバードストライクが起きたと判断した。両エンジンで発生したとの見方も出ている。
務安空港の近くには、渡り鳥が生息する水辺があり、検出した羽毛を分析し関連を調べている。
事故機はエンジンとつながる油圧システムで作動する車輪が出なくなり、胴体着陸を試みた。バードストライクが必ずしもエンジン停止を引き起こすとは限らず、機材に問題がなかったかどうかなどの調査も続ける。