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成田空港の発着上限34万回に 10月末拡大へ自治体と調整

共同通信 2025年1月8日 20時38分

 成田空港の年間発着数の上限を現状の30万回から34万回へ拡大する方向で、成田国際空港会社(NAA)が関係自治体などと調整していることが8日、同社への取材で分かった。円安傾向などに伴うインバウンド(訪日客)の航空需要の高まりを踏まえた措置。10月末の引き上げを目指す。

 NAAによると、年間発着数は2023年度で約21万9千回だったが、24年度は約25万1千回となる見通し。26年度には30万回を超える需要が生じうるという。調整対象となる千葉、茨城両県の自治体はおおむね、今回の拡大方針に肯定的という。

 NAAは、C滑走路(3500メートル)の新設と既存のB滑走路(2500メートル)の千メートル延伸に向けた工事を進めており、29年3月末までに完了させたい考え。同社と千葉県、成田市など同県内9市町、国でつくる協議会は、滑走路拡充後に発着数の上限を年間30万回から50万回とすることで18年に合意している。

 現状の成田は、効率的な着陸のための誘導路整備などを実施済みのため、34万回までは受け入れる能力があるという。

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