北九州市のファストフード店での中学3年殺傷事件で、女子生徒への殺人容疑で再逮捕された平原政徳容疑者(43)が、店舗駐車場に入った際、ほぼ同時に来店した生徒2人を目撃していたとみられることが10日、捜査関係者への取材で分かった。平原容疑者は十数分後、店内で2人を刺した疑いがあり、福岡県警は、2人を襲う狙いを持って入店した可能性があるとみて捜査する。
捜査関係者によると、平原容疑者は昨年12月14日午後8時10分ごろ、黒いワンボックスカーで、同市小倉南区のマクドナルド322徳力店駐車場に到着。同じタイミングで生徒2人が入店した。
25分ごろ、平原容疑者が店に入り、レジ列に並んでいた他の客を素通りしてまっすぐ2人に向かい、男子中学生(15)の腰と、中島咲彩さん(15)の腹を立て続けに刃物で刺したとみられる。
中島さんは亡くなり、男子生徒は1カ月の重傷を負った。平原容疑者と2人は面識がなかったとみられ、県警は動機を慎重に調べている。