【ラスベガス共同】化粧品大手コーセーと東京エレクトロンデバイスは、米ラスベガスで開催中の先端技術の見本市「CES」で、好みのメークを選び、顔の形に合わせて投影できる技術を披露した。コーセーは自社以外の化粧品販売店への提供を始める方針を明らかにした。
手元に設置されたタブレットで、目元のアイシャドーや頬のチーク、口紅などの色を選ぶと、瞬時に顔に投影される。鏡に映した顔を左右に振ってもずれない。利用者は何通りも試し、納得した上で商品を購入することができる。今年の後半にも、百貨店や化粧品販売店で導入できるよう調整している。
コーセーの担当者は「普段化粧をする感覚で使ってもらえる。エンタメ分野で利用できる可能性も大きく、探っていきたい」と話した。
東京エレクトロンデバイスが開発した1秒間に千回の速さで画像を投影できるプロジェクター「DynaFlash(ダイナフラッシュ)」の技術によって可能になった。同社の徳重敦之社長は取材に「世界展開できるように製品の改良を続けたい」と強調した。