和歌山県田辺市の川湯温泉に12日、冬の風物詩「ジャンボ張り子」が登場した。川をまたいで張られた約70メートルのしめ縄に干支にちなんだ高さ約2メートルのとぐろを巻いた白いヘビなど12体が取り付けられた。2月10日まで。
張り子は「揚げ物」と呼ばれ、江戸時代に始まったとされる行事。地元の旅館などが竹ひごの骨組みに紙を張って作る。温泉を守る「川湯十二薬師」への供え物として米俵や野菜をモデルにしていたが、近年は十二支やキャラクターをテーマにしたものが多いという。
川湯温泉共同浴場組合の組合長芝伸一さん(65)は「力作がそろった。観光客には温泉とともに張り子も楽しんでほしい」と話した。