鹿児島県西之表市の馬毛島で自衛隊基地の本体工事が始まり、12日で2年となった。2週間後には基地建設の是非が争点となる市長選(2月2日投開票)が告示され、最多7人が立候補を予定する。賛否を明言しない現職に対し、賛成派は5人が乱立。1人の反対派への追い風になるとの見方があり、防衛省関係者は行方を注視している。
賛成派が多く立候補する背景には、3選を目指す八板俊輔市長(71)の政治姿勢への不満がある。八板氏は工事への賛同を明言しておらず、これまでに基地建設に伴う米軍再編交付金計約28億円を受給。それでも賛成派の元市議杉為昭氏(58)は「受け入れ表明すれば、日本政府から追加の補助金を引き出せるはずだ」と訴える。
これに対し、反対派の医師三宅公人氏(72)は手応えを語る。「賛成票は分散する。反対票を結集すれば当選できる可能性は十分にある」と息巻く。
市長選には元市議浜上幸十氏(74)、会社役員池田恵衣子氏(70)、元市職員鮫島斉氏(47)、会社員鎌田孝章氏(45)も立候補を予定し、いずれも基地建設に賛成している。